制作実績
大日向小学校・中学校 寄付募集パンフレット制作
日本初のイエナプランスクール「大日向小学校・中学校」の新たな挑戦を支援する「ご寄付のお願い」パンフレット
- 想い
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長野県・佐久穂町に2019年に設立された大日向小学校(学校法人 茂来学園)。
2022年に中学校を開校、そして現在は2026年の中等教育学校(中学・高校課程を学べる学校)開設に向けた準備をしています。クラウドボックスは小学校の設立準備段階から、パンフレットやWebサイトの制作を通じて同校の取り組みを見つめてきてはいたのですが、実際に最後に現地に伺ったのは開校当初のこと。
今回パンフレット制作に着手するにあたって「ぜひ、現地に来てください」とお声かけいただき、まずは「大日向の今」を肌で感じるところからパンフレットづくりは始まりました。2日間、じっくり学校のありのままを見せていただき、校長先生・教頭先生をはじめとした教職員の方々からお話しを伺ったり、登校時から放課後まで子どもたちの様子を観察したり、時には子どもたちから声をかけてもらって、じかに触れ合うこともできました。
大日向では、一見学校のよくある光景のように見える場面でも、私たちの知っている「学校」のイメージとはちょっと違う営みが常に行われていました。
そこにあったのは、真剣に思考し、試行するする子どもたちの輝く眼差しと、子どもたちと目の高さをそろえ、一人の人間として対等に子どもたちと向き合おうとする大人たちの姿でした。一人ひとりの子を、その子らしく最大の可能性を引き出して育てるということを目指したイエナプラン教育の思想を、学校の至るところで肌で感じた2日間でした。
自分で考え、意見を言い合い、行動する。
そしてまた考え、時にはぶつかり、と思えば当たり前のように協力しあい…
笑顔があり、真剣な眼差しがあり、お互いを理解しようとする問いが飛び交い…人間の営みとして当たり前のようでいて私たちにもなかなかできていない、「人間らしく」「自分らしく」あること、それを目指し続けることが、この学校では日常になっているんだなと感じ、帰ってきました。
- カタチ
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現地から帰り、早速具体的な誌面づくりがはじまりました。
当然のことながら、「大日向の今」を知ったことで、まったく新しいパンフレットづくりとなりました。大日向小学校のプロジェクトメンバーの方たちともチームとなって、
オンラインで、時にはリアルで、何度もミーティングを重ね、言葉をたくさん出し、選んでは直し、書体の大きさ・フォント、写真の色合いひとつにも想いをこめて、
一つ一つにじっくりと向き合い、納得いくまで試行錯誤して作り上げていく作業はまさに私たちが大日向で感じた営みそのものでした。
とことん「対話」をしながら、着地点を模索し完成した冊子です。
大日向小・中学校の「今」が、冊子の中に凝縮されているような仕上がりになったと思います。
- Date
- 2024年2月
- Client
- 学校法人 茂来学園 しなのイエナプランスクール 大日向小学校・中学校
- Creative Director
- 徳永 健
- Art Director
- 園田 理明
- Designer
- 園田 理明
- Illustrator
- 園田 理明(表紙・P16-17似顔絵)
- Word Designer
- 竹野 恭子