制作実績
演劇集団キャラメルボックス
脚本よりも先に出来上がるポスター・フライヤーは、作品の世界観をいち早くお客様に届ける「プロローグ」のようなもの
- 想い
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演劇のポスターやフライヤーは、多くの場合、脚本完成よりも先に制作されます。原作などが存在する場合もありますが、まだ作家の頭の中だけにしかないストーリーを探しながらグラフィックを制作することになるケースも珍しくありません。
けれど、その向こうには必ず、やがてくる作品の世界があります。作家の想い、劇団のカラーやヒストリー、出演者の持っているキャラクター、待っているお客様の期待、そんなものを結晶させた物語が数カ月後には必ず生まれる。
舞台のポスター・フライヤーを作るというのは、その作品とお客様の最初の接点。
作品のプロローグを作るようなものなのです。
- カタチ
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作家やスタッフの方とのミーティングに始まり、限られた時間と素材の中で、何度も提案を重ねて、その「届けたい想い」を探り、生み出す。
演劇のポスターづくりは、そんな作業の繰り返しです。
答えの見えない作業なだけに苦労することも多いですが、「ラブレターの代筆屋」としては、とても挑戦し甲斐のある仕事です。数カ月後、劇場に足を運び、お客様が満足げに舞台のフライヤーやパンフレットを胸に抱えて劇場をあとにするのを見たとき、それが僕たちのクリエイティブが完成する瞬間なのです。
- Date
- 2016-2019
- Client
- 演劇集団キャラメルボックス
- Creative Director
- 徳永健
- Designer
- 徳永健
- Photographer
- たかはしじゅんいち(鍵泥棒のメソッド) 原哲也(光の帝国)
- Illustrator
- 中村至広(スロウハイツの神様)